大企業とは違うアプローチが必要な理由
テレビで見かけるCMやお店で目にするポスター、インターネットを開けばWebサイト。
大企業が展開するクリエイティブはカッコいいですよね。「うちもああいうのでブランドイメージを向上させたい」と思うのは当然です。
とはいえ、中小企業が大企業と同じようなブランディングをすることはおすすめできません。なぜなら、ブランディングにかけられる予算や人員に大きな差があるから。
カタログだけはとんでもなくオシャレだけれど、ユニフォームや企業サイトが時代遅れの会社と、何を見てもそれなりに印象がいい会社。どちらの会社に良い印象が残ると思いますか?1年だけ最新デザインだったWebサイトと、いつ見ても信頼できるWebサイトのどちらが記憶に残りますか?
その会社と接するタッチポイントすべてにおいて統一感があること、その会社といつ接しても一貫性が感じられること、それが信頼されるブランドの秘訣です。
継続は力なり。
背伸びし過ぎず「身の丈」にあわせて継続的に取り組むことで、中小企業にもブランドという財産がつくれます。
ブランディングの効果を倍にするポイント
企業のブランディング、コーポレートブランディングとも呼ばれますが、その効果を倍増させるポイントは何だと思いますか?
企業ブランディングの効果には、
・企業のイメージが良くなる
・企業に対する信頼が高まる
・商品やサービスへの信頼が高まる
などがあり、業績の向上や社員の士気向上にもつながります。
これらの効果を高めるブランディングは、先にもでてきた「統一感」と「一貫性」がポイントです。
たとえば、企業ロゴをつくったとしましょう。
A社はその企業ロゴを担当が厳重に管理し、カタログと名刺にだけ使いました。
B社は会社案内からFAX送付状、Webサイトから営業資料まで、社員にガイドラインを共有した上で、あらゆるところで企業ロゴを使いました。
どちらの会社に接した方が「統一感」があると感じられると思いますか。
もちろん、B社ですよね。
では、これからブランドコンセプトをつくります。
A社は、社長がトヨタや松下を尊敬しているので、そうした成功事例をよく分かっている社長と経営幹部が1ヶ月カンヅメになって、最高のブランドコンセプトをつくりました。
B社は、社長の創業理念も大事にしましたが、お客様や営業マン、総務スタッフや出入り業者にも話を聞きながら、自分たちはどんな会社なのかをみんなで考えてコンセプトをつくりました。
どちらの会社のコンセプトが強固だと思いますか?社長の不在時にも社員が正しい判断をできる方、社員が代替わりしていっても同じブランドイメージを維持していけそうな方です。
関係者を巻き込んでつくったB社の方だと思いませんか?
「統一感」と「一貫性」のイメージはわいてきたでしょうか。同じ時間とお金をかけるなら、大きな効果を得たいもの。効果を倍増させるためには、自分たちにあった、長く続けられるブランドを手にいれましょう。
真のブランド企業になるには
企業ブランディングと混同されがちなものにCIデザインがあります。が、この二つは似て非なるものです。CIデザインは他の企業との違いを見せるためのテクニック。一方、ブランディングでは、そもそも顧客にどう思われていて、会社としては何を発信したいのか、ブランドの存在意義・ポリシーを明確にしていきます。
つまり、いくらCIデザインに凝ってもブランディングがきちんとできていないと、中身のないものになってしまうということ。成功事例、失敗事例に学びながら、より確かなブランドを構築していきましょう。
中小企業の企業ブランディング成功事例
①サーバーラックのメーカーから、IT ソリューションベンダーへ。(製造業のポジションシフト)
企業ブランディングによって、売上は3倍以上、サイトCVRは14倍以上になった事例
http://www.fullthrottle.co.jp/portfolio/centerpeer
②御用聞き型のビジネスからサービス提案型のビジネスへ。(製造業のサービス化)
サービスブランディングによって、受注範囲が拡大した事例
http://www.fullthrottle.co.jp/portfolio/monocoto/
フルスロットルは中小企業に特化したブランディング・プロフェッショナルチームです。
事例について詳しく知りたい方、他の事例についても知りたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
http://www.fullthrottle.co.jp/contact/